精神科デイケアにおける食事療法の効果

草野裕美

 統合失調症などの精神疾患を持つ人は、メタボリックシンドロームにかかる確率が高いといわれている。当デイケアでも標準体重を越えていたり、糖尿病を指摘されている人が多いので、食事療法プログラムを導入した。
 約1年間3クール行った結果、6回以上継続して参加した人には、体重減少した人が多く、1回だけの参加の人には体重が増えた人が多かった。体重減少はなかった人にも「腹八分目にしようと思う」「よく歩くように心がけたい」との意識の変化はみられている。
 食事療法だけでなく、もともとの生活リズムを整えて症状を安定させ、継続して課題に取り組むことができるようなはたらきかけをすることで、食事療法の効果が高まると考える。

〔フロアからの質問〕
 @どのような運動をとりいれているか?
  →ラジオ体操、ウォーキングをよく行っている。
 A動機付けはどのように行っているか?
  →医師や担当スタッフよりすすめる。プログラムの内容を説明し、
   一緒に頑張っていこうと声をかけている。


ドラゴン賞(ヴィレッジ・ダッキー賞)開催の報告
−社会参加への動機づけ−

村手恵子

 デイケアにおいて、日々の活動や治療効果を本人および他メンバーにフィードバックしていくこと、その活動が地域の中で認められていくことはメンバーが社会に出て行くためには必要なステップだと思われます。そこで当院デイケアでは、より地域社会に戻っていけるための活動に重点をおいて、働きかけを続けてきました。その一環として米・ロサンゼルスのヴィレッジISAにて行われているダッキー賞をドラゴン賞として当院でも開催し、地域と共に表彰することで大きな治療効果がみられました。その報告とドラゴン賞を行うことによるメンバーへの影響や功罪を検討し、デイケア学会にて発表してきました。

〔概要〕
 「デイケアメンバーの一年間の活動や変化を選考委員会にて選考し、クリスマス会にて表彰を行った結果、受賞者は地域で認められることで一般社会でも活躍できるという自信がつき、地域への参加動機が高まった。また、受賞者の姿がモデリングとなり、他のメンバーの目標も明確化され、達成への意欲も高まった。受賞できなかったメンバーに対しては十分な配慮と今後の目標達成への支援が必要であった。」

〔フロアからの質問〕
 発表時には、フロアから「自分たちの施設でも取り入れたいが、どのように取り入れたらよいか」「表彰で地域を巻き込む方法」など関心を持って意見をいただきました。また、その後行われた懇親会でも本賞開催にあたって、とても有意義な意見交換が出来、今後の開催に役立てていけたらと思っています。