1.うつ病のサイン

うつ病のサイン、見逃していませんか?

最近、なんとなく続いている、気分やからだの不調。

 

 「気のせいだろう‥」
 「そのうち治るだろう‥」

 

で、片付けていませんか?

 

 
あなたの生活の中に起こっているちょっとした変化は、
うつ病のサインかもしれません。
 

 

こんな症状はありませんか?

 

≪ うつ病の自己チェック ≫

1.憂うつな気分または沈んだ気持ちがする。
2.何ごとにも興味がわかない、いつも楽しめていたことが楽しめない。

1、2のどちらかがあって、3に当てはまる項目がいくつかある。

3.
a. 食欲の増減または体重の増減があった。
b. 睡眠に問題がある(寝つきが悪い、真夜中や早朝に目覚める、寝過ぎるなど)。
c. 話し方や動作が鈍くなり、いらいらしたり落着きがない。
d. 疲れを感じたり、気力がないと感じる。
e. 自分に価値がないと感じたり、罪の意識を感じる。
f. 集中したり決断することが難しい。
g. 生きていたくないと思う。

それらが1ヵ月以上、毎日のように続いている。

 

うつ病による「こころ」の変化

少し前のあなたと今のあなたは同じでしょうか?

会社員のAさん
 これまで大好きだったゴルフが楽しくなくなりました。

OLのBさん
 毎週のように出かけていたショッピングに全く出かけなくなりました。

 

「こころ」の変化の進行

 

「こころ」と「からだ」の関係

「こころ」の不調が「からだ」に影響

 ・食欲低下
 ・全身のだるさ
 ・不眠
 ・早朝に目覚める

「自分は、からだに何か異常があるかもしれない‥」と、 内科などを受診している患者さんの1割近くにうつ病が見られます。

「病院でからだの病気の治療を始めてから、なぜか気の落ち込みが続くようになった」経験はありませんか?

 


2.うつ病の原因と治療のポイント

うつ病の原因

脳内神経伝達物質のバランスの乱れが、
うつ病の原因の1つです。

ストレスなどによって、
セロトニンやノルアドレナリンなどの
脳内の神経伝達物質の働きが悪くなり、
それによってうつ病が起こると
いわれています。

 

うつ病の発症に関係する出来事・ストレス

日常生活の様々な出来事やストレスがうつ病の原因となります。

 

治療のポイント

うつ病治療のポイントは「休養」と「くすりの服用」です。

十分な休養

くすりによる治療で脳内の神経伝達物質のバランスの乱れを調整

 

くすりによる治療・抗うつ薬の種類

抗うつ薬という種類のくすりを使用します。
抗うつ薬は、脳内の神経伝達物質のバランスの乱れを修正します。

 

SSRIのうつ病に対する作用

SSRIは、からだの中でうつ病に関係しているセロトニン系に選択的に働いて、うつ病の症状を改善します。

選択的セロトニン再取り込み阻害剤
  (Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)

 

うつ病

意欲や活力を伝えるセロトニンが減少し、 情報伝達がスムーズにできない状態


SSRI:神経終末で、セロトニンを増加させる


うつ状態を改善

 

抗うつ薬を服用する時の注意

くすりの服用を始めてすぐに効果があらわれなくても、心配する必要はありません。

抗うつ薬の服用は、基本的に少量から初めて、少しずつ飲む量を増やしていくため、くすりの量が増えても不安になる必要はありません。

医師の指示に従って、症状がよくなってもしばらくの間はくすりの服用を続けてください。

周囲の人はくすりをやめさせないでください。

 

周囲のサポート

周囲の人にできる一番のサポートは、うつ病が単にこころの問題ではなく、治療が必要な病気であることを理解することです。

 

家族がバックアップするためのポイント

 

こころの専門医

うつ病は、こころの病気の専門の病医院で診断・治療を受けることが、早く治すための近道です。

 精神科
   神経科
   心療内科
   メンタルクリニック
×  神経内科

  脳や脊髄、神経の病気を
  専門的に診るところです。

 

うつ病の問診例

 ・どんな症状がありますか?

 ・いつごろから出るようになりましたか?

 ・症状が出てから、生活はどのように変わりましたか?

 ・仕事や人間関係で、ストレスになっていることはありますか?

 ・自分の家族や育った環境について聞かせてください。

 

治療の順序

[受診] 簡単な質問や検査を受けます。
生活指導やくすりの処方を受けます。
[治療開始]くすりは1〜2週間で効いてきます。
[治療の継続] 3〜6ヵ月間はそのまま服用を続けます。
その後6〜12ヵ月間でくすりの量を調節していきます。
[治癒・回復]マイペースを心がけ、休養をとります。

※症状により、期間は異なります。

 

治療を受ける時のポイント

 回復を焦らない。

 自分の判断で治療をやめない。

 少しでも早く、専門医に相談する。

 

事例1:サラリーマン・Aさん(38歳)

Aさんは、昇進して仕事の量が増え、夜遅くまで仕事をする日が続き、うつ病に。

家族が受診をすすめたが、後ろ向きであった。

そんな時、胃痛で病院に行って診察してもらった先生が、親身に相談に乗ってくれたことから、心療内科にも通院することにした。

今では、Aさんの表情にも明るさが戻っている。

 

事例2:主婦Bさん(29歳)

Bさんは、まじめで几帳面。結婚して子供ができても家事は完璧にこなしていた。

最近、以前の自分と少し違う気がしていたが、忙しい夫にも相談できなかった。

ある日、気力の失せたBさんに夫が気づき、近所のメンタルクリニックを受診した。

幸いにも軽症のうつ病であり、医師のアドバイスにより、昼は子どもを両親に預けて、まずはBさんの育児の負担を減らすことに決めた。

 


3.まとめ

 ・うつ病は、「こころ」と「からだ」に変化が生じてきます。

 ・それらの初期症状を放置すると、うつ病は悪化します。

 ・うつ病は気持ちの問題ではなく、脳内神経伝達物質のバランスの乱れにより起こります。

 ・うつ病治療の基本は、休養と抗うつ薬の服用です。

 ・早めに、こころの病気の専門の病医院で診断、治療を受けてください。


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