■第5回・ヴィレッジ研修報告(08.01.27)
2008年1月24日、当クリニックにて第5回・名古屋Psycho Social Rehabilitation研究会が行われました。
今回は、福智クリニックのスタッフによる、カリフォルニア州ロサンゼルス郡でのヴィレッジ研修報告を行いました。医師・PSW・作業療法士・心理士を含め、20名程が参加しました。
ヴィレッジの概要から始まり、活動の核となるPSC(Personal Service Coordinator)のケースマネジメントの内容などについて説明がなされ、日本とアメリカとの精神医療の取り組み方の違いが浮き彫りになりました。
参加者の皆さんからも積極的な質問があがり、大変有意義な時間となりました。


■第4回・イギリス精神保健福祉小史(07.11.16)
心療クリニック パティオちた 水野 信義先生
1.精神病院前史
1247年 ベスレム王立病院(St. Mary of Bethlem、移転しながら現在に至る)
その他、救貧院(workhouse)という収容施設に入れられた。
1829年 狂者院法(Medhouse Act)
2.癲狂院(Lunatic Assylum)の時代
1845年 癲狂法(Lunatic Assylum)
癲狂院
テューク(Tuke, William.1732-1822)によるヨーク退避所(York retreat,1794)
における道徳療法(moral treatment)、子孫による継承。
コノリー(Conolly J, 1794-1866)の無拘束治療
…フランスのピネルらに影響、日本の呉秀三にも影響を与えた。
3.精神病院(Mental Hospital)の時代
1923年 モーズレイは癲狂院という用語を使わず、精神病院(Mental Hospital)と称して、
自由主義的ケア、外来治療を開始した。
1930年 精神科治療法(Mental Treatment Act)
地方局に対して、外来診療所やアフターケア施設の推奨
4.第二次大戦後
1948年 国民保健サービス(NHS)が成立。国民に無料で包括的な保健医療サービスの提供へ。
1950年代 フランスで抗精神病薬の開発(クロルプロマジン)
1960年代 病院改革の運動(マックスウェル・ジョンズ、クラークなど。治療的共同社会、
環境療法の試み)
反精神医学運動(レイン、クーパーなど)
1970年代 「精神疾患に対するより良いサービス」(白書)
脱病院化すすみ、地域精神保健・医療が進展
5.精神保健チームアプローチ
1983年 「精神保健法」地域精神保健チーム
1991年 地域精神保健チーム、プログラムアプローチの開始
しかし、NHSの経済的困窮から「諸サービスのなかで貧しい関係」に留まる
1980年代〜1990年代初頭「国民の健康」「もっと健康な国民へ」などが改善を強調
6.精神保健サービスの近代化
1998年 「精神保健サービスを近代化するために」(白書)より安全で、10の指標となる
価値と原則に沿った、健全で支持的なサービスの構想を推進した。
・ケアの計画と配分に、サービス利用者と介護者が参加する
・効果があり、受け入れ可能なことが良く知られている高い質の治療とケアを届ける
・利用する人にうまく合っており、差別的でないこと
・利用しやすいようにして、援助が必要な時と所で得られること
・利用者の安全と、介護者、スタッフ、より広い公衆の安全も推進すること
・自律性を推進するために選択肢を提供すること。すべてのスタッフと期間の間で共同して
組み立てられていること
・必要な期間だけケアの継続性を届けること。それらスタッフの力量を高め(エンパワーし)、支えること
・そして、公衆、サービス利用者、介護者への適切な説明責任を果たすこと
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1998年 「社会サービスの近代化をするために」(白書)
なお、社会サービスと精神保健サービスの分離がある。
1999年 「保健法」プライマリケアトラスト、NHSトラストをも含んでいる。
また財政的にも法的にもNHSと地方自治体の協調性の改善を図った。
2000年 「精神保健のための国のサービス枠組み」(白書)は、政策を洗い直し、それらの
達成の為の細かな基準(7つの基準)、ねらい、進行表を用意した。
・基準1.保健と社会サービスは、精神保健全体を推進すべきこと。精神障害をもった人への差別と戦い、社会的包摂を推進すること。
・基準2.精神保健上の問題をもってプライマリケアチームに接触した人は、精神保健上のニーズを認め、アセスメントされ、効果的な治療が提供されること。
・基準3.税所の水準のアドバイスと紹介が得られるように、関係者に24時間接触出来るように、また新しい電話サービス、NHS directを創設すること。
・基準4、5は、重篤な精神疾患をもった人へのサービスに向けられている。利用者は、契約を適切にし、危機を予期し、予防し、リスクを減らすこと。おのおのが紙に書かれたケアプランを持つべきである(基準4)
・おのおのがちょうど良い時に入院あるいは適切な代替物にアクセスできるように、そして書かれたアフターケアの計画を一部もつこと。
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2002年 「NHSプラン:行動のためのプラン、改革のためのプラン」は、NHS始まって依頼の大改革であった。
2003年 「精神保健政策の定着の手引き、成人の急性期入院ケア規程」 病院の改革を含む。
■第1回・名古屋Psycho Social Rehabilitation研究会(07.03.31)
福智クリニック 福智 寿彦
[ 統合失調症の疫学 ]
⇒ 多くは不全寛解・再発型になる
[ 精神障害者退院促進支援事業 ]
精神科病院病床数2011年までに5万床削減する
⇒ 医師も看護師もPSWも外来治療へ
[ 法制度について ]
⇒ 3障害共通の障害者自立支援法
平成18年10月より全面施行
[ 精神科クリニックの現状 ]
愛知県で年間7〜8のクリニック新規開設
名古屋市は地下鉄沿線飽和状態
⇒ しかし、うつ病患者さんでどこも外来大忙し
診療所で統合失調症を診る時代になるか?
デイケアで、うつ病診る時代になるか?
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[ デイケアの普及 ]
⇒ 延べ外来者数に占めるデイケア利用者数割合は21.5%
[ デイケアの今後 ]
精神科病床数減少に役立っている事を証明しなければならない
デイケア離脱困難群が利用者の20%ちかくに
外来のみでは治療困難な疾患への対応
⇒ うつ病、不安障害、摂食障害、人格障害
アルコール症へのデイケアの必要性
[ デイケアでしなければならない事 ]
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本人・家族に「どんな生活がしたいのか」「何ができるか」「親亡き後は」の評価と目標設定
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・病識不足ゆえに就労できない
⇒ 集団で体験とトライアンドエラーでの気づき
・病識はあるが就労できない
⇒ 医療と生活支援と一緒に就労
スタッフチームでスタッフが就労現場に入る
・ACTで重度の人、デイケアで軽症の人
⇒ 重度の人は医療と生活の援助が同時に必要
[ 心理社会的リハビリテーション ]
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個々の症例のニーズや環境に考慮した治療実践として、生物学的諸研究の成果と統合失調症を持つ人間をつなぎ、社会的転帰を導くためのもの。
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⇒「薬の知識」「生活支援・就労支援への意欲」「家族心理教育への意欲」を
持ち合わせた医師でないと始められない。
⇒心理社会的リハビリテーションは他の治療と結びつける
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[ 成年後見制度の普及から見える認識の甘さ ]
⇒ 成年後見制度が精神障害者のために生かされていない。なぜか?
⇒ 本人が能力無くなったら本人の利益のために使う制度なのに、
実際には家族が必要としないから使わない。
家族のための制度になってしまっている。
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精神障害者の地域生活をサポートするシステムを作りませんか?
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