@薬剤性のてんかん発作が疑われ、統合失調症を併せ持つ患者さんの診断について
⇒ 性格傾向や発作の詳しい様子を確認し、統合失調症とてんかんのどちらがベースとなっているのかを検討しました。病歴を聞く際の注意点や発作内容の確認の仕方を改めて学ぶ内容となりました。
Aてんかんの診断もつけにくく、治療契約も結びにくい患者さんの対応について
⇒ てんかんの有無以上に取り組むべき問題が指摘されました。本人さんの人生にとっては、てんかん治療をすることが最優先課題とは言えないのではないかとの意見が交わされました。発作を止めることだけがてんかん治療ではないことを再認識する内容となりました。
B発作が止まらず、外科への紹介が考えられる患者さんへの対応について。何歳で、外来手術を促がすのが良いのか?
⇒ 本人さんの年齢を考えても、十分に自分の人生を決めるだけの判断力は有していると思われ、タイミングとしては最適と判断されました。また、専門家としては、手術のリスクを十分に説明した上で進めなくてはいけないが、その人の人生を決めるだけの決定的な証拠といえるものはなく、医師がパターナリズムに基づき何処まで判断すべきなにかを考えさせられる内容でした。
Cてんかん発作か過呼吸発作かで診断が悩まれる患者さんについて
⇒ 発作の内容を確認し、5分以上の長い発作が見られるのか? 夜間に発作が限定されるのか? 睡眠中の発作時には目は開いているのか?などと丁寧に見ていきました。その結果、てんかんも考えられるが睡眠時無呼吸症候群の治療を最優先にすべきなのではないかと判断されました。
D定年が迫っているてんかんが疑われる患者さんの今後の対応について
⇒ 本人さんも今は、発作を止めておくことを最優先に希望されているため、定年までは現状に大きな変化は与えないほうが良いのではないかと判断されました。しかし、処方内容を確認する中で、抗うつ剤がてんかん発作を引き起こしている可能性も十分に考えられることが指摘されました。
Eてんかんと同時に発達障害、人格障害が疑われる患者さんの診断にて
⇒ 発作内容を丁寧に確認したり、脳波所見を確認する中で、補足運動野の部分発作の可能性が高いと考えられました。また、兼本先生より「セーフティネットを張らずに一方的にてんかんの診断を奪ってはいけない。発作が無いということが、患者さんにとって不利益となってはならない。」とのご意見を頂きました。