2020年7月31日

2020年7月30日

『ラツーダ』の勉強会に参加しました。

令和2年7月30日 福智クリニック医局でラツーダ勉強会を行いました。

新しく、抗精神病薬と双極性障害のうつ症状治療薬にラツーダが発売されました。
ラツーダは4つの症状①陽性症状・興奮②不安・抗うつ③陰性症状④認知機能障害にフォーカスしたお薬になっています。

統合失調症にはルラシドン塩酸塩として40㎎1日1回食後に内服とし、上限80㎎となっています。双極性障害におけるうつ症状の改善に対しては20~60㎎の間で適宜増減していきます。

臨床検査では、BMI、血糖、脂質、プロラクチンへの影響が少ないという臨床結果が出ており、大きな変化がないということは、飲み心地にもつながっていきます。また、日常生活の機能(仕事・学校・社会・家族)についても有意な結果が出ており、生きづらさが軽減されます。

副作用で困っている方や多剤利用している方で、ご自身にあったお薬を再検討できる機会になります。継続して治療していくためにも、興味のある方や気になる事などございましたらいつでも当院までご連絡ください。

2020年7月 8日

デエビゴ勉強会に参加しました。

令和2年7月7日、福智クリニックにて不眠症の新しい治療薬であるデエビゴの勉強会を開催しました。

日本では国民の約5人に1人が睡眠障害に悩んでいると言われており、うつ病や統合失調症などの患者さんの中にも「眠れない」と困っている方は多いのではないかと思います。
 
デエビゴは日本で開発されたオレキシン受容体拮抗剤であり、2種のオレキシン受容体を阻害することによって不眠症患者の覚醒を抑制し、正常な睡眠を促す不眠症治療薬です。

デエビゴという名前には良い睡眠を取ることで日中(デイ)の活動に活力が出る(ビガー)ようにとの意味合いが込められており、寝つきを良くする・夜中に目が覚めることを防ぐなどの効果があるそうです。
 
現在、不眠症治療薬には様々なものがあり、薬の効果にはそれぞれ特徴があります。「眠れない」と一言で言ってもその症状は人によって異なります。診察ではどのように眠れないのかをお聞きし、他の薬との組み合わせなども考慮しながら治療薬を選択していきます。何か気になる点などございましたら、いつでもご相談下さい。

2020年7月 1日