2021年12月13日

アリピプラゾールLAI(持続性注射剤)勉強会を行いました。

令和3年12月9日、福智クリニック医局にて「双極性障害におけるアリピプラゾールLAI治療の実践」についてのオンライン勉強会が開催されました。

LAIとは「持続性注射剤」のことです。

アリピプラゾールのLAIは双極性障害、統合失調症の患者さんに使われるものです。欧米に比べ、日本でのLAIの普及率はそれ程高くはなく、LAIよりも内服薬による治療を受けていらっしゃる患者さんの方が多いのが現状です。

しかし内服薬による治療は、毎日の服薬をわずらわしく感じたり、つい飲み忘れたりして、服薬をきちんと継続していくのはなかなか大変なことでもあります。

その点、LAIによる治療であればその「薬を飲みそびれる」といった心配が必要ありません。毎日の服薬に何かしら困っていることがあれば、薬の飲みそびれの心配のないLAIによる治療も選択肢の一つとなります。

LAIを治療に取り入れることで、きちんと診察に行くことができさえすれば、薬を確実に投与することができます。そのため「再発や入院の心配が減る」「病状が安定する」「飲み忘れの心配がなくなる」といったメリット/効果が期待できます。

また、薬を飲む時間を気にしないで活動できることは、就労中の方やこれから就労を目指していこうとする方にとって、大きなメリットとなるようです。

今回の勉強会では、LAIが「注射薬である」ということも議論の一つとなりました。注射薬のため、多少の痛みが伴います。

LAI治療を受けている患者さんからは「思ったより痛くなかった」というフィードバックを頂くこと多いようですが、それでも身体に注射針を入れることに変わりはなく、中には内服薬の方が良いという方もいらっしゃいます。

また、費用面がご心配な方もいらっしゃるのではないかと思います。(自立支援医療が適用されます。)LAI治療は、あくまで患者さんの状態や要望をお聞きした上で導入を検討するものですので、興味や関心のある方は診察にてご相談下さい。

※LAIには他の薬剤もあります。

2021年11月19日

ボルキオキセチン勉強会を行いました。

令和3年11月16日(火)福智クリニックにてうつ病治療薬ボルキオキセチンの勉強会を行いました。

近年、うつ病のリカバリーを目指す上で、"エモーショナルブランティング"という言葉に関心が高まっているそうです。"エモーショナルブランティング"とは感情の麻痺または平坦化・感情的な無関心・あるいは感情的な反応が低下している状態を指します。直訳するとEmotional(感情) blunting(鈍くなる)となります。

具体的には「他のことがどうでもよくなる」「楽しい気分、ポジティブな感情が出てこない」「全く感情がなくなる」といった症状があります。うつというと悲しいというイメージが強いですが、悲しい感情も感じられなくなってしまうのがうつ病の特徴となっています。

また、上記の症状は統合失調症の特徴的症状として認識されていましたが、最近ではうつ病の方にも認められるようになり、エモーショナルブランティングの向上はリカバリーを目指す上で大切な要素となっています。

ボルキオキセチンはセロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤に分類され、脳内の神経伝達をすることで、抑うつ症状や不安症状を和らげるお薬となっています。

また、うつ病からの回復過程で食欲など基本的な活動能力は戻っても、なかなかうつから調子が上がらない時期が長く続く方が多くみられます。そういった時期に効果を期待できるお薬のうちの1つとなっているそうです。

薬を飲むことによって抑うつ気分や不安症状などの改善がみられる場合もありますが、副作用もあるため、ご自身に合った薬を選び、服用を継続することが重要となります。何か気になることなどございましたら、診察などでご相談ください。

2021年11月12日

ブレクスピプラゾール勉強会を行いました。

令和3年11月11日、福智クリニックにてブレクスピプラゾールの勉強会をしました。

ブレクスピプラゾールは統合失調症の治療薬で、これまでも1㎎と2㎎の錠剤がありましたが、今月中を目処に口腔内崩壊錠(OD錠)が発売されるそうです。

このOD錠はやや固めで通常の錠剤と同じような見た目や包装をしていますが、口に含んで約15秒で溶けるそうです。崩壊の様子の動画も見せていただきました。どのような味がするのか質問したところ、少し甘味があるとのことでした。

水なしで飲んでも水有りで飲んでも効果に大きな違いは無いそうで、他のお薬と一包化することも可能とのことです。現在ブレクスピプラゾールを服用している患者様で、OD錠に変更したいという方は診察の際に先生に相談していただければと思います。

また、新しく出る剤形の勉強会とともにこれまでのブレクスピプラゾールの使用効果をまとめたものも一緒にお話ししていただきました。統合失調症の中核症状は幻覚・妄想ですが、診療所に通院する統合失調症の方では不安・抑うつを訴えることが多いそうです。

ブレクスピプラゾールを使うことで不安・抑うつの改善効果が出ているということで、診療所に通院する患者様に使用しやすいお薬ではないかという使用経験のある先生のコメントもあったということですので、当院の患者様のお薬の選択肢としても有効かと思います。

現在のお薬で不具合がある、変更を考えたいという方は診察に際に話してみてください。

2021年10月27日

ベンラファキシン勉強会を開催しました。

令和3年10月26日、福智クリニック医局にてベンラファキシン勉強会を開催しました。

うつ病はセロトニンとノルアドレナリンという神経伝達物質が関連しており、この2つの物質が減少することにより、うつに関する症状が現れるそうです。

セロトニンは食欲低下・抑うつ気分・不安症状・不眠もしくは過眠などに、ノルアドレナリンは集中力や活力の低下・疲労・倦怠感などといった症状に影響があると言われています。

ベンラファキシンはノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)と言われ、上記症状を改善するために使うお薬の1つとして知られています。

特徴として、セロトニンを運ぶ役割をする物質である「セロトニントランスポーター」 の占有率が高いこと・服薬している方の男女比にあまり差がないことなどがあるそうです。

また低用量から調節することができ、他の薬と併用して飲むこともできるそうです。

しかし飲み合わせであったり、効果や副作用の感じ方など、健康状態などによって自分に合うお薬は変わりますので、もし興味などありましたら一度診察などでご相談下さい。

2021年9月10日

てんかんをめぐるアート展2021開催のお知らせ

てんかんをめぐるアート展2021※画像をクリックすると拡大表示されます近々、下記内容が開催されます。 市民公開講座は感染対策をしながら現地開催する予定です。 てんかんアート展については現地開催とオンラインで予定しています。 今回開催される下記講演はてんかん学会事務局長である当法人の理事長が携わっております。 参加申込もまだ承っておりますのでぜひ下記よりお申し込み下さい。

1.多様な社会を支えるてんかん患者:100人に1人はてんかんと共に生きています

日時9月25日(土)14:00~17:00
会場名古屋国際会議場 4号館1階 白鳥ホール南(第2会場)
開催方式現地開催 ※ライブ配信はいたしません

申込みはこちら


2.てんかんをめぐるアート展2021 ~心の扉を開けるアート展~

てんかんをめぐるアート展2021実行委員会

共催第54回日本てんかん学術集会、一般社団法人Purple Day Japan
代表者麻生幸三郎(信愛療育センターセンター長)
会期2021年9月23日(木)~同9月25日(土)(最終日は16時迄)
場所名古屋国際会議場(〒456-0036 愛知県名古屋市熱田区熱田西町1−1)
入場料無料
予定参加者1500名(てんかん患者と家族及びてんかんに関心のある全ての皆様(医療、教育、福祉、アール・ブリュット関係者、等)

申込みはこちら

2021年7月 9日

ルラシドン塩酸塩錠の勉強会を行いました。

令和3年7月8日 ルラシドン塩酸塩錠の勉強会を行いました。

この薬は、昨年6月に発売された、統合失調症と双極性障害のうつ症状に使用される薬です。日本での発売後1年が経ち長期処方も可能になったので改めて復習の意味での勉強会でした。

抗精神病薬としては後から出た薬ですので、病状に効くだけではなく「副作用が出にくい」という点に焦点をあてて開発されたそうです。製薬メーカーの方に開発時の治験のデータを解説していただきました。

治験のデータは、薬を服用する群とプラセボ(偽薬)を服用する群のふたつのグループを同じ評価尺度を使って比較する物ですが、統合失調症のエフェクトサイズは0.410、双極性障害のエフェクトサイズは0.328とのことです。

エフェクトサイズと聞いてもピンと来ないのですが、野球の打率と同じで10人が服用したら何割の人に効くかと考えてよいとのことでした。

統合失調症の打率4割というのは他の抗精神病薬と同程度だそうで、効果は同程度で副作用が少ないということでした。

また、双極性障害のうつ症状の打率3割は、これまでの薬は2割台とのことですのでこれまでの薬よりも効果が期待できるということがよく分かりました。

当院でも、新薬が効果が高いと思われる方は先生と相談の上、薬を変更し処方しておりますので、気になる方がいらっしゃいましたら是非診察で相談していただけたらと思います。

2021年7月 7日

アセナピンマレイン酸塩の勉強会を行いました。

令和3年6月22日(火)福智クリニックにてアセナピンマレイン酸塩の勉強会を行いました。

アセナピンマレイン酸塩は脳の活動を調節し、様々な症状を改善する統合失調症の治療薬です。舌の下に置くとすみやかに溶け、口の粘膜から吸収されて効果を発揮する舌下錠という剤形のお薬となっています。

体重増加のリスクも少なく、糖尿病があっても内服できるそうです。そのほかにも舌の粘膜から吸収されるため体循環が早く、即効性を感じやすいといった特徴があります。

しかし、服用するときに下記の注意点があります。

  • 通常の錠剤のように飲み込まない
  • 水に溶けやすいため、濡れた手で触らない
  • 飲食やうがいは10分経ってからする
  • 他に飲むお薬は先に内服する

アセナピンマレイン酸塩は舌の下に2分置くことで約8割、5分ほどで9割の効果が得られますが、適切に使用しないと服薬効果が得られなくなるため、慣れるまでは服用方法に注意が必要です。

このように、お薬にはそれぞれに特徴があり、その人の症状やライフスタイルに合ったお薬を選んでいくことが大切です。何か気になることがありましたら、いつでも診察などでご相談下さいね。

2021年6月16日

「鎮静状態のVR体験」勉強会に参加しました。

鎮静状態のVR体験令和3年6月15日、福智クリニックにて、VRを使ったVSS(バーチャルセデーションシステム)による鎮静状態の体験をしました。

精神科薬の中には「鎮静作用(頭がぼーっとする、あまり動きたくない感じがするといった状態)」があるものも存在します。

鎮静が強くなりすぎると、日常生活がうまくこなせないなどの問題が起こってしまうこともありますが、その時の患者様の状態によっては、心身を休ませるために適度な鎮静が必要な場合もあります。

今回は、VRゴーグルを使い、室内や外での鎮静状態の体験をさせて頂きました。

軽い鎮静状態では、少し視界がぼやける程度でしたが、重い鎮静状態となると、視界の歪みが強く、平衡感覚もわかりづらくなり、目を閉じて横になっていたくなるような感覚になりました。

実際に患者様が感じる鎮静状態では、だるさなども加わり、今回体験した以上に辛い状態なのだろうと想像することが出来、とても良い体験となりました。

お薬に関して気になることや不安など何かございましたら、いつでも診察でご相談下さい。

2021年5月28日

ボルチオキセチンの勉強会を行いました

令和3年5月18日(火)、福智クリニックにて、うつ病の治療薬であるボルチオキセチンの勉強会を行いました。

うつ病は主な精神障害として知られ、日本でも約300万人いると言われています。

Emotional(気分・感情に関連する症状)・physical(身体症状)・cognitive(認知機能に関連する症状)の3つの側面があり、抑うつ気分・易疲労感・思考力の減退など様々な症状を示すと言われています。

これらの症状は身体的・社会的にはもちろんのこと、学校生活や就業状況にも影響を与える「心理社会的機能の著しい障害」につながると言われており、うつ病の治療においてこれらの多様な症状を改善することが重要となります。

ボルキオキセチンはセロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節剤に分類され、脳内の神経伝達をスムーズにすることで、抑うつ症状や不安症状にアプローチするお薬となっています。

欧米では2013年より発売されていますが、日本では2019年から取り扱われるようになりました。また、今回取り上げたボルキオキセチン以外にもうつに関する治療薬はいくつかあります。

ライフスタイルや健康状態によって、自分に合った薬を選び、服用を継続すること大切になります。薬のことで何か気になる点などございましたら、気軽に当院にご相談ください。

2021年4月28日

ADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬グアンファシンの勉強会が行われました。

令和3年4月22日、福智クリニック医局にてADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬グアンファシンの勉強会が行われました。

ADHDの発症は脳の領域の形態変化や体積の減少、脳内ネットワークの活動と持続性の低下、神経伝達物質であるノルアドレナリン・ドパミンの伝達異常などの要因があるといわれています。

ノルアドレナリンは学習や感情、自律神経、作業記憶に、ドパミンは快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化に関与していると言われています。

グアンファシンは上記に関連する前頭前皮質の機能を適切に調節することで、作業記憶の向上や不注意性・多動性を抑制するお薬となっています。

服薬時間は適宜設定でき、午前午後どちらの時間で服用しても同等の効果がみられるそうです。

しかし、投与初期には眠気を訴える人が多かったとの報告もされており、自身の活動時間に合わせて適切なタイミングで薬を服用することが大事とのことでした。

また、今回取り上げたグアンファシン以外にもADHD症状にアプローチするお薬は何種類かありますので、少しでも気になる点や興味などありましたら診察などで気軽にご相談下さい。

2021年4月27日

第42回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会を開催しました

令和3年4月24日(土)、第42回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会をオンラインで開催しました。

座長:愛知医科大学医学部 精神神経科 教授 兼本 浩祐 先生

①「当院における医療・福祉制度の活用について」

第42回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会愛知医科大学病院 医療相談部 技師長 村居巌先生

科に関係なく使える制度や、入院時に使える制度、精神科に特化した制度など様々な
制度について講演して頂きました。自治体によって異なる部分もあり、とても勉強になりました。

自立支援制度や、精神障害者保健福祉手帳、障害年金などについてご不明な点がありましたら、福智クリニック受付までご相談下さい

②「多機能垂直型診療所における訪問看護の役割」

医療法人福智会 訪問看護ステーションHOPE 看護師 永田有紗
多機能垂直型診療所とは、当法人のように医療・福祉など様々な機能を持つ診療所のことを指します。

メリットとしては、いろいろな施設を持っていることにより、患者さんの希望があればすぐに紹介することが出来ること、患者さんに対しいろいろな側面から関わることが出来ることなどが挙げられます。

しかしその反面、関わるスタッフが多くなるため、連携をとりづらくなってしまう可能性もあります。今回は、訪問看護の視点から、連携がうまくいかなかった事例の紹介がありました。訪問看護に興味のある方は、診察にてご相談下さい。

座長:医療法人福智会 すずかけクリニック 院長 福智寿彦

「LAIを使わないのはナゼ?~LAI導入が進まない理由を考える~」

第42回名古屋サイコソーシャルリハビリテーション研究会愛知医科大学医学部 精神科学講座 准教授 森康浩先生

薬の種類によって異なりますが、LAI(持効性注射薬)は主に統合失調症や双極性障害の方に使用されます。薬をきちんと服用することが再発予防にとっては非常に重要です。

その点、LAIは薬の飲み忘れを防ぐことが出来るというメリットがあるのですが、諸外国に比べ日本でのLAI導入率はかなり低いそうです。

その理由の1つとして、患者さんが医師からLAIについて十分に説明を受けていないことが明らかとなっているそうです。

森先生は、行動経済学の観点から、人間は自然に現状維持バイアス(惰性)が発動され、変えた方が良いのに変えないでおこうとする癖が出てしまうため、LAIという新たな治療へ踏み出しにくい可能性があると分析されていました。バイアスを振り払うためには、意識的に別の選択をする必要があるそうです。

そのため、医療者が患者さんへLAIについてきちんと紹介するよう心がけること、LAIを使用されている患者さんと交流する機会を作ることにより、LAIがより普及していくのではないかと話されていました。LAIについて興味のある方は、診察にてご相談下さい。


2021年4月 7日

パリペリドンLAIの特徴や使用方法について勉強会が行われました

令和3年4月1日福智クリニック医局にて、パリペリドンLAIの特徴や使用方法について勉強会が行われました。

環境や時代、ニーズに合わせて薬の形は変化してきました。LAIとは持続性注射剤のことを言い、1回の注射で内服薬と同等の効果が2週間~1ヶ月の効果がみられるお薬になります。

服薬アドヒアランス(適切なタイミングに適切な量の服薬を続けること)を保つのに適しており、飲み忘れなどを防止できるため、病状悪化を防ぐことができ、病状が安定するため、社会復帰がしやすくなります。

治療開始後の就労状況を調べた調査では、休職中の患者数が減り、作業所など就労施設の利用が増えたとの報告があります。

LAI(持続性注射剤)を使用するにあたって、個々の状態に合わせて、より自分に適した薬や剤形を選択し、明確な目標設定をすることが大切であると改めて確認することができました。

もしLAI治療に少しでも興味や関心などございましたら、医師やスタッフに気軽にご相談下さい。

2021年3月19日

双極性障害におけるアリピプラゾールLAI(持続性注射剤)の有用性について勉強会を行いました

令和3年3月18日福智クリニック医局にて、双極性障害におけるアリピプラゾールLAI(持続性注射剤)の有用性について勉強会が行われました。

双極性障害は気分が高まったり落ち込んだり、躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気を指します。およそ100人に1人がかかる病気と言われており、若い人から高齢者まで幅広い年代でかかる病気として知られています。

治療目標として順天堂大学の加藤忠史先生によると

①再発を防ぎ、普通の社会生活を送れるようにすること
②躁状態を早期にコントロールし、社会生活への影響を最小限にとどめること
③うつ状態での自殺を予防し、苦痛を減らすこと

が大切だそうです。

双極性障害の治療では気分安定薬、非定型抗精神病薬が主に使用されます。アリピプラゾールLAIは非定型抗精神病薬に分類され、持続性注射剤という剤形になります。

4週間に1回の間隔で、お尻か肩の筋肉に投与するため、薬の投与が確実であり、飲み忘れや病状の再発防止、薬を服薬する負担が減るなどのメリットがあります。

双極性障害の方を対象にした調査でLAI投与した場合、再入院や再発率が有意に減少したという報告もあり、LAIは有効な治療方法として考えられます。

しかし注射剤のため痛みを伴う、効果を発揮するまでに時間がかかるなどのデメリットもあるため、自身にとってより効果を得られるような治療方法を選択していくことがとても大切になります。

何か気になる点などございましたら、気軽にご相談ください。

2021年3月 8日

医療法人福智会スタッフ募集

臨床心理士・公認心理師募集のお知らせ

現在、当院では臨床心理士・公認心理師を募集しております。(要普通自動車免許)興味のある方は、お電話にてお問い合わせ下さい。見学も可能です。

看護師募集のお知らせ

すずかけクリニックと訪問看護ステーションHOPEにて看護師を募集しております。車での訪問もあるため普通自動車免許要となります。常勤でもパートでも可能です。

興味のある方は、お電話にてお問い合わせ下さい。見学も随時可能です。詳細はお電話にてお問い合わせ下さい。

就労継続支援B型職員募集のお知らせ

当法人のB型作業所「イマーゴ」では料理を提供しており、調理の出来るスタッフを募集しております。

資格は問いませんので興味のある方はお電話にてお問い合わせ下さい。

臨床検査技師募集のお知らせ

すずかけクリニックにて夕方診療で脳波検査が出来る方を募集しております。

興味のある方はお電話にてお問い合わせ下さい。見学も随時可能です。

詳細はお電話にてお問い合わせ下さい。


求人に関するお問い合わせはこちらにお願いします。(担当:伊東)
052-732-8300

2021年3月 4日

ブロナンセリン貼付剤勉強会に参加しました。

令和3年3月2日、福智クリニック医局にてブロナンセリン貼付剤の勉強会を行いました。

これは、経口薬(口から飲むお薬)ではなく、体にテープ貼り付けるタイプのお薬で、ブロナンセリン貼付剤は世界発の経皮吸収型抗精神病薬とのことです。

経口薬との大きな違いは、消化器や肝臓で代謝(初回通過効果)しないため、バイオアベイラビリティ(服用した薬物が、全身循環に到達する割合)を高めることが出来るそうです。また、1日1回の貼付で、安定した薬物血中濃度を維持できるそうです。

その他、このお薬は幻覚・妄想に関与するドパミンD2に対する効果が高く、初めてこのお薬を使う時から最大量使用できるという特徴もあります。

経口での服薬をストレスに感じる方など、興味のある方は診察でご相談下さい。

2021年2月22日

「リカバリーをめざすうつ病治療」勉強会に参加しました。

令和3年2月19日、福智クリニック医局にて「リカバリーをめざすうつ病治療」ネットシンポジウムに参加し、医療法人ひまわり・もりおか心のクリニック院長・上田均先生の講演を聞かせていただきました。

うつ病からのリカバリーを目指すには、症候的寛解だけでなく、患者様自身の機能面・満足感の回復を目指した包括的診療(疾病に注目するだけでなく、全般にわたって包括的に診ていくこと)が必要で、具体的には生活習慣への介入、セルフケアが重要となってくるとのことでした。

例えば生活習慣については、不健康な食生活や喫煙、アルコールの乱用、セデンタリーライフスタイル(体を動かすことが少ない生活)がリスクファクターになるそうです。

具体的には、やはり食生活についてはバランスのとれた和食が良く、過度な喫煙や飲酒を避けること、運動をすること(運動はうつ病の方にとって薬と同じくらい効果のあるものとして重視されているそうです)などが挙げられます。

投薬だけでなく、こういった側面についても診療で話をしていくとともに、身体疾患の予防についても配慮することが必要とのことでした。

また、回復のために心がけることとして、前向きな態度(先のことでなく明日のことを考える、ポジティブな記憶を思い出すなど)、生活リズムを整えるより積極的な行動(運動をするなど)も大切だと話されていました。

上田先生のクリニックでは、包括的診療のひとつの手段として、馬と触れ合う「ホースセラピー」を取り入れているそうです。乗馬クラブに行き散歩したり、ポニーの世話をしたり、引き馬をしたり、馬上でバランスをとったりされているとのことでした。

こういった体験をしている患者さんの表情には笑顔が多くみられ、幸せホルモン(良質のドパミン)が病状を安定させていると実感されているそうです。

このように、服薬だけでなく、日々の生活の中で気をつけていくと良いことはいろいろあると思います。しかし、うつ病と一言で言っても、どのような病期にあるか(発病初期の急性期であるが、回復期であるかなど)によって取り入れられる対策は異なってくると思います。

今、どのような状態にあり、日々の生活の中にどのようなことを取り入れていくと良いか、診察でも相談していただければと思います。

2021年1月 8日

新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

2020年12月22日、木星と土星が20年ぶりに会合し、水瓶座の時代が幕を開けたと言われています。またそれに伴い、時代は「地の時代」から今後200年続くと言われる「風の時代」へと転換しようとしています。

「地の時代」では物やお金など物質に価値が置かれた時代でした。「風の時代」では目に見えない物や精神などに価値が置かれる時代です。物質主義から精神主義へ、物から心への移行です。

まさに今、コロナ禍で世界に変化が求められている中、従来の生き方ではうまくいかなくなっている方も多いのではないでしょうか。外にばかり目を向けていると不安や恐怖に飲まれてしまいます。

しかしそんな中にあっても、幸せな心で豊かに生きることは可能です。迷われた時にはご相談ください。風の時代らしく自分の心を大切に生きることが出来るようお手伝いさせていただきます。今年もよろしくお願いします。

令和3年1月
院長 北村岳彦