2023年1月27日

ADHD治療薬「グアンファシン」の勉強会を開催しました

令和5年1月26日、福智クリニック医局にてADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬グアンファシンの勉強会を開催しました。

ADHD(注意欠陥多動性障害)とは不注意、多動性、衝動性を中核症状とした発達障害です。具体的な症状としては、集中力がない、忘れ物やミスが多い、思いついたらすぐに言動・行動に移してしまうなどがあります。これらの特性や行動によって日常生活の様々な場面で困難を感じやすくなります。またADHDは認知機能や実行機能などに関わる脳の前頭前皮質が上手く作用せず、情報のやりとりが十分に行われていない可能性があり、遺伝的な要因や環境的な要因が複雑に関係していると言われています。

ADHDの治療は心理社会的治療や薬物治療があり、個人の状況に合わせて治療を行います

今回の勉強会でとりあげられたグアンファシンは、小児と成人(18歳以上)が服用できるADHD治療薬となっています。副交感神経を優位にさせるお薬のため、過活動の人は効果を感じやすいそうです。また、ADHDの方の中には、うつや不安障害などの二次障害を併発してしまうことも多くみられます。

服薬時間に関しては、眠る5時間前に服用すると効果を感じやすくなるとのことでした。

また、副作用として日中の眠気を感じやすい人が多いという報告もあります。飲み続けることで軽減される人もいますが、副作用など気になることがありましたら医師に診察でご相談ください。

ADHDの治療目標として、家庭や職場など普段の生活の中で感じている生きづらさなどを軽減し、自身の特性と上手く付き合っていけるようになることが大切です。その治療法の一つに薬物治療という選択肢があります。ADHDの治療薬は他にもありますので気になるお薬などありましたら診察でご相談ください。

2023年1月25日

2023年1月16日

求人情報

現在、当院では一緒に働いていただける下記の職種の方を募集しております。

正看護師(常勤)

勤務期間の制限などはありません。
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正看護師(非常勤)

勤務日数、時間帯は相談に応じます。
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公認心理師(常勤)

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公認心理師(非常勤)

勤務期間の制限などはありません。
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精神保健福祉士(常勤)

勤務期間の制限などはありません。
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2023年1月 5日

クエチアピンの勉強会を開催しました

令和4年12月13日(火)、福智クリニックでクエチアピン徐放錠の勉強会を行いました。

クエチアピン徐放錠は双極性障害のうつ症状治療薬として使用されている薬剤のひとつです。

身体の中で薬の効果が期待できる時間というのは、薬によって異なります。1日に何度も服用するのは手間がかかり、飲み忘れに繋がっている方もいるのではないでしょうか。そのため安定した効果を持続させるのが難しいことがあります。
徐放錠とは、薬の効果を切らさないために、薬の有効成分がゆっくりと溶け出し、吸収されるように工夫されている薬剤のことです。

そのため1日1回の服用で効果が持続します。内服するタイミングは、就寝前の1回のみで、食後2時間以上経過していることが大切です。
また、徐放錠は割ったり、噛み砕いたりせずに服用することで効果が期待できますので、服用時は気をつける必要があります。

ライフスタイルや症状によって、自分に合った薬の服用を継続することが大切になります。効果や副作用などをふまえ、ご自身に合った内服の選択をしていただけたらと思います。
少しでも気になることや興味がありましたら、診察時に気軽にご相談ください。