2020年11月18日

アリピプラゾールLAI勉強会に参加しました。

令和2年10月8日福智クリニック医局にて勉強会を行いました。

この度、アリピプラゾールLAI(持続性注射剤)が双極性障害にも適応となったため、福岡大学の川嵜弘詔先生の『長期予後を考慮した双極性障害の治療戦略』についてお話を伺いました。

他の精神疾患と同様、双極性障害による社会的損失は大きく、再発に注意が必要な疾患です。その治療の一つとして、アリピプラゾールのLAIも選択できるようになりました。

他のお薬と同様、副作用(アカシジア:じっと座った状態を保持できない症状、体重増加など)に気をつけていかなければいけませんが、症状を安定させる維持期に有効であるお薬の一つです。また、LAIを使うことで、お薬の飲み忘れを防げる、内服薬を減らせるなどの良い点もあります。

病気とうまく付き合っていくためには、通院や内服をきちんと続けていくこととともに、心理教育(病気のことを知ること・辛い時の対処法を身につけることなど)も大切です。

当院のデイケアには、双極性障害の患者様も通所されており、スタッフや他の患者様と一緒に病気との付き合い方を考えていけるようなプログラムもございます。興味のある方は、診察でご相談下さい。

他の病院に通院されている方で当院デイケアを希望される方は、主治医の先生にご相談の上、ご連絡下さい。まずは一度見学していただければと思います。