2022年7月29日

統合失調症治療薬「アセナピンマレイン酸塩」の勉強会を行いました。

令和4年7月26日(火)福智クリニックにて統合失調症治療薬「アセナピンマレイン酸塩」の勉強会を行いました。

アセナピンマレイン酸塩は統合失調症の治療薬で舌の下に薬を置くと口腔内の唾液によって速やかに溶け、有効成分が体の中に届けられる舌下錠という剤形のお薬となっています。

薬を舌の下に2分置くことで約8割、5分で約9割の効果が発揮されるそうです。体重増加のリスクも少なく、糖尿病があっても内服できるそうです。

しかし適切な効果を得るためには薬を服用後、水分を含め飲食を10分間控えて頂く必要があります。また、飲み込まずに口腔内に留めておく必要があるため口腔内に違和感を感じたり、服用方法を負担に感じる方も少なからずいらっしゃるそうです。

統合失調症の治療薬は今回取り上げた舌下錠以外にも持続性注射剤や経皮吸収型製剤、経口薬など様々な薬の剤形や種類があるため、医師や薬剤師と相談し、自身のライフスタイルや病状に合わせて、お薬を選択し服薬を継続していくことが大切になります。

薬のことで気になることなどありましたら、診察で気軽にご相談下さい。

2022年7月26日

2022年7月16日

2022年7月13日

ADHD治療薬 グアンファシンの勉強会を開催しました。

令和4年7月12日、福智クリニック医局にてADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬グアンファシンの勉強会を開催しました。

ADHDとは、注意を持続させることが困難である、物事を順序立てて行動できない、落ち着きがない、待てないなどの症状が生まれつき持続している状態のことを指し、人間関係や仕事など日常生活に様々な影響を与える可能性があります。

不注意や衝動性による生活上のつまずきは自尊心などの低下に繋がり、適応障害や不安障害、うつなどの症状を併発される方も多いと言われています。

症状は、多動性、衝動性、不注意性のいずれかが高かったり、症状が混合していたりなど人によって様々ですが、ADHDの方の約62%は、症状が混合しているそうです。

ADHDの症状は前頭皮質における神経伝達物質の調節異常が関連していると考えられており、グアンファシンは神経伝達物質を適切に調節することで思考、行動、感情などをコントロールし、副交感神経を優位にして症状を抑えるお薬となっています。

服薬時間や食事のタイミングなどによる制約はありませんが、眠気などの副作用が生じることがあるため、自身の生活スタイルに合わせて薬を飲むタイミングを主治医と相談して決めていただきます。

どのようなお薬でも(特に飲み始めてしばらくは)多少なりとも副作用が表れる可能性はあります。しかし、服用を続けていただくことで、少しずつ副作用が落ち着き、薬本来の効果が出てくる場合もあります。

また。今回取り上げたグアンファシン以外にもADHDの治療薬はございますので、何かご心配なことがございましたら診察で気軽にご相談下さい。