2024年12月17日

不眠症治療薬「ダリドレキサント塩酸塩」の勉強会を行いました

令和6年12月、福智クリニックで不眠症治療薬「ダリドレキサント塩酸塩」の勉強会を行いました。

ダリドレキサントは新しく承認された不眠症治療薬です。国内ではスボレキサント、レンボレキサントに続く3つ目のオレキシン受容体拮抗薬で、覚醒作用のあるオレキシン受容体を妨げ、自然な眠りを誘発するお薬となっています。

使用される際は、1日1回50mg(患者様の状態によっては25mg)を就寝直前に内服します。薬の形は珍しく三角形で、手で掴みやすく、落としても転がりにくい形状となっています。

寝付くまでの時間が早いこと、翌朝に眠気が残りにくく、日中活動に影響が出づらいことがメリットであるそうです。また、高齢の方でも服用できるお薬のため、幅広い世代の方にご使用頂けます。しかし、新しいお薬であるため最大2週間分までしか処方できないといったデメリットもあります。

不眠症の治療にはご自身の症状やライフスタイルに適したお薬を見つけることが必要不可欠です。ダリドレキサンド以外にも不眠症に関する治療薬はございますので、睡眠についてお困りのことがありましたら、診察にて医師にご相談ください。

2024年11月16日

医療安全対策講習会に参加してきました。

講演:
愛知県医師会医療安全支援センター(苦情相談センター)の苦情相談内容の分析から医療機関における対策を考える
講師:
医療法人 野田医院 院長 愛知県医師会副議長 野田 正治 先生

上記演題でお話を聞かせて頂きました。愛知県医師会医療安全支援センター(苦情相談センター)は患者・家族からの医療に関する相談、困り事に対応し問題解決を図る機関です。

委員会は28名で構成され、専従の相談員(看護師2名、医療ソーシャルワーカー2名)を配置しています。愛知県の特色として医学的専門知識を要する相談には各診療科専門医院(医師)が対応することになっているそうです。

愛知県医師会と愛知県、名古屋市、豊田市、岡崎市、豊橋市、一宮市が情報を共有し、定期的に会議を行っているそうです。相談件数は名古屋市が最も多く、令和5年は2835件の相談が寄せられました。

相談内容は診療内容、医師・医療スタッフの対応、医療機関の体制が多く、最近ではネットの普及により診療報酬に関する相談が増加しているそうです。診療科は内科、整形外科、精神科の順に多く、コロナ禍の影響によりコロナに関する相談が大幅に増加したとのことでした。

当院でも患者様や家族の方が不快な思いもしないように医師・スタッフ間で情報を共有し、業務の改善に取り組んでいきたいと思います。

2024年10月22日

第26回成人のためのてんかん診療フォーラムに参加しました

令和6年10月19日、第26回成人のためのてんかん診療フォーラムに参加しました。

特別講演1「高齢者てんかんの特徴と治療」名古屋大学医学部附属病院 検査部 鈴木 将史先生

日本では高齢てんかん患者が増加しており、有病率は全体の1%にのぼるそうです。
原因は血管障害・認知症が主で、その他に頭部外傷・感染症などありますが、半分は原因不明だそうです。側頭葉てんかんの割合が最も多く、症状として口部自動症(口をくちゃくちゃする、唇を突き出すなど)、歩行自動症(動き回る)、意識減損などがあげられます。意識レベルの微小な前兆が多く、見逃しやすいため発作の動画を記録するなど周囲のサポートが必要不可欠とのことでした。
また、脳卒中や認知症はうつ病のリスクを増大させる可能性が高く、精神症状や発作の種類によって使用する薬剤を慎重に検討していくことが重要だと改めて確認することができました。

特別講演2「てんかん診療に必要な診断書の実際」わかやま友田町クリニック 院長 辻 富基美先生

治療において必要不可欠な診断書について、ひな形を用いながら丁寧に説明していただきました。
精神科では自立支援制度や精神障害者保健福祉手帳はもちろん、障害福祉サービスなど多岐にわたって診断書を作成する機会があります。患者さんが求めているサービスや制度を診察の中でくみ取れるよう、会話のキャッチボールを大事にしていると話されていたのが印象的でした。
医師だけでなく職員も診断書がどういった流れや意図で申請されるのかを把握することで、ケースワーカーや地域の支援センターと上手く連携し、スムーズに手続きを行うことが出来ます。当院でも積極的に福祉サービスを勉強する機会を作っていきたいと思います。

2024年6月14日

2024年5月 1日

一般名処方について

患者様へのお願い

当院では、後発医薬品の使用促進を図るとともに、医薬品の安定供給に向けた取り組みなどを実施しています。
現在、一部の医薬品について十分な供給が難しい状況が続いています。

当院では、後発医薬品のある医薬品について、特定の医薬品名を指定するのではなく、薬剤の成分をもとにした一般名処方(一般的な名称により処方箋を発行すること)を行う場合があります。一般名処方によって特定の医薬品の供給が不足した場合であっても、患者様に必要な医薬品が提供しやすくなります。
一般名処方について、ご不明な点などがありましたら当院職員までご相談ください。
ご理解ご協力の程よろしくお願い致します。

一般名処方とは
お薬の「商品名」ではなく、「有効成分」を処方箋に記載することです。そうすることで供給不足のお薬であっても有効成分が同じ複数のお薬が選択でき、患者様に必要なお薬が提供しやすくなります。

福智クリニック院長
北村岳彦

2024年1月29日