ADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬グアンファシンの勉強会が行われました。

令和3年4月22日、福智クリニック医局にてADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬グアンファシンの勉強会が行われました。

ADHDの発症は脳の領域の形態変化や体積の減少、脳内ネットワークの活動と持続性の低下、神経伝達物質であるノルアドレナリン・ドパミンの伝達異常などの要因があるといわれています。

ノルアドレナリンは学習や感情、自律神経、作業記憶に、ドパミンは快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化に関与していると言われています。

グアンファシンは上記に関連する前頭前皮質の機能を適切に調節することで、作業記憶の向上や不注意性・多動性を抑制するお薬となっています。

服薬時間は適宜設定でき、午前午後どちらの時間で服用しても同等の効果がみられるそうです。

しかし、投与初期には眠気を訴える人が多かったとの報告もされており、自身の活動時間に合わせて適切なタイミングで薬を服用することが大事とのことでした。

また、今回取り上げたグアンファシン以外にもADHD症状にアプローチするお薬は何種類かありますので、少しでも気になる点や興味などありましたら診察などで気軽にご相談下さい。