片頭痛治療剤 ラスミジタンコハク酸塩の勉強会に参加しました。

令和4年6月15日福智クリニック医局にて、新しい片頭痛治療剤であるラスミジタンコハク酸塩の勉強会を行いました。

日本で片頭痛に悩まれている方は人口の約8.4%、900万人いると言われているそうです。しかし、実際に受診して治療を受けている方は、その内の40~50万人程度にしか過ぎないようです。

これまで、片頭痛が起きた時に飲むお薬としてはトリプタン製剤が主に使われてきました。通常の内服薬や点鼻薬、注射剤などいろいろな剤形があり、自分に合うお薬を選択しやすいのですが、痛みが強くなってからでは効果が出にくいこともあり、服薬のタイミングの難しさが課題と言われていました。

今回、発売されたラスミジタンコハク酸塩は、初めてのジタン系製剤で、セロトニン1F受容体に選択的に作用し、血管を収縮させずに頭痛を消失、改善することができるお薬だそうです。症状によって50mg~200mg/日まで使うことができます。しかし、お薬に慣れるまでには眠気やめまいなどの症状が出る方もいらっしゃるようです。

このように、片頭痛治療の選択肢が増えたことはとても良いことだと思います。そもそもその頭痛が片頭痛であるのかをきちんと相談された上で、治療をしていくことが大切です。頭痛でお困りの方がいらっしゃいましたら、診察にてご相談下さい。