バルベナジントシル酸塩カプセル勉強会を行いました。

令和4年6月28日(火)福智クリニックにて遅発性ジスキネジア治療剤「バルベナジントシル酸塩カプセル」の勉強会を行いました。

遅発性ジスキネジアとは、自分ではなかなか止められない、止めようとしてもすぐに動いてしまうなど、自分の意思とは無関係に起きる運動をもたらす神経の障害であり、抗精神病薬などのお薬を使用することで発症することがあると言われています。

代表的な症状として、無意識に口をすぼめる、舌を動かす、口をもぐもぐさせるなどが挙げられます。また口や顔以外に、手が勝手に動いてしまう、足が動いてしまって歩きにくいなど、手足や体にも症状がみられることがあります。

人により発症する部位や程度は異なりますが、食事、会話、呼吸など様々な日常活動に影響を及ぼします。勉強会ではよくみられる症状をビデオでいくつか見させて頂きました。遅発性ジスキネジアの発症のメカニズムはまだ解明されていませんが、ドパミンに対する感受性が増大され、運動に関する情報が過剰に伝達されてしまい、自分の意思とは無関係な運動を引き起こしていると考えられています。

バルベナジントシル酸塩カプセルは過剰な情報伝達を抑制して、遅発性ジスキネジアを改善するお薬となっています。

日本では令和4年より発売となった新薬となります。

服用の際は条件などありますが、原疾患の治療を続けながら併行して遅発性ジスキネジアの治療が出来るそうです。まずは診察の際に医師や薬剤師などにご相談下さい。