医療安全対策講習会に参加しました

令和4年10月8日(土)、医療安全対策講習会に参加しました。

演題:「医療事故から学ぶ組織のリスクマネジメント」

講師:医療コンフリクトマネージャー 永井 弥生先生

永井先生の講演では、医療事故を予防するために組織として日常的にどのようなマネジメントを行っていく必要があるかについてお話して頂きました。

医療事故を防ぐには三つのリスクマネジメントを考慮する必要があり、

  • エラー(ヒューマンエラーを生じさせないシステム作り、基本に沿った手順を踏み確認を怠らないこと)
  • クオリティ(日常診療の質の向上、医療スタッフの教育や労務管理)
  • コンフリクト(医療事故後の対応を含む苦情やクレーム対応、情報共有など)

の三点を意識することが重要だそうです。また、安全文化の意識が高い医療機関は、エラーでなくても予想外の出来事が起きたら報告する頻度が高いというデータも報告されています。

しかし、医療においてリスクをゼロにすることは難しく、エラーが起きた後の対応や体制づくりを都度検討していく必要があります。また不満や違和感などは一つの出来事や言葉に対するそれぞれの解釈のずれから生じることが考えられます。

よって傾聴し共感すると共に事実を書き出し、問題解決に向け客観的に分析することで、信頼関係の構築ができるようになるとのことでした。

今回の講習会で学んだことを再確認し、当院でも患者さんと対話していくことはもちろんのことリスクマネジメントを意識することで医療安全に対する対応力を上げていきたいと思います。