2023年12月27日

2023年12月16日

2023年10月31日

2023年9月29日

2023年8月18日

2023年8月10日

不眠症治療薬「スボレキサント」の勉強会を行いました

令和5年8月、福智クリニックにて不眠症治療薬「スボレキサント」の勉強会を行いました。

スボレキサントは、オレキシン受容体拮抗薬に分類される、新しい不眠症治療薬の内の1つです。

オレキシンは、覚醒と睡眠を調節する神経伝達物質の1つです。オレキシンが自身の受容体(オレキシン受容体)へ作用すると覚醒が維持されるため、オレキシン受容体を阻害することで脳を睡眠の状態にさせることができます。

スボレキサントは依存性が低く、夜中に途中で目が醒めてしまった時に再び眠りやすい、レム睡眠・ノンレム睡眠のバランスを崩すことなく寝つきを良くすることができるという特徴があるそうです。また、筋弛緩作用はないため、服用後に足がふらついて転倒してしまうといったこともおきにくいそうです。

スボレキサント以外にも不眠症に関する治療薬は複数ございますので、睡眠についてお困りのことがありましたら、診察にて医師にご相談ください。

2023年8月 2日

医療安全対策講習会に参加しました

令和5年7月29日、名古屋市医師会医療安全対策講習会に参加しました。

「静脈穿刺と神経損傷~医療安全管理の観点より~」
中東遠総合医療センター 整形外科・手外科センター 石井久雄先生

今回は、上記のテーマで講演を聞かせていただきました。当院でも血液検査をさせていただくことがありますが、採血時に「手がしびれたりしていませんか?」と聞かれた経験があるかと思います。

神経に針かあたってしまった場合、採血後に手にしびれが残ってしまうことがありますが、その神経症状は3~6か月程度で必ず治るそうです。また、その間の過ごし方としては、過度に手を使うことを避けるのではなく、普通に手を使って過ごした方が良いそうです。

しびれ以外にも、万が一、麻痺や腫脹など気になることがあった場合には、神経外科に受診して欲しいとのことでした。患者様の中には、「採血をすると気分が悪くなる」など採血が苦手な方もいらっしゃるかと思います。

採血時は、患者様に負担にならないよう、また、出来る限り上記のようなことが起こらないよう注意して行いますので、何か不安なことがありましたら医師・看護師に遠慮なくお伝えください。

2023年7月24日

2023年7月14日

2023年7月 4日

2023年5月30日

2023年4月28日

2023年4月26日

2023年4月22日

2023年4月11日

SSTのVR体験を行いました

令和5年4月11日、福智クリニック医局にて、ソーシャルスキルトレーニング(SST)仮想現実(VR)「FACE DUO(フェイスデュオ)」をスタッフが体験をしました。

FACE DUOはVR技術を用いたバーチャル映像により、普段の社会生活の中で起こるような様々な場面を教材化したSST普及協会監修のプログラムです。

統合失調症の患者さんが、社会で人と関わりながら生きていくために必要なソーシャルスキルの獲得・向上を目的に開発されたそうです。

SSTは、精神疾患を持つ患者さんの社会復帰への援助に役立つものとされています。しかし、SSTを実施するには専門知識や訓練が必要となるため、実施するスタッフが経験を積まなければいけません。

FACE DUOはVRコンテンツでリアルな当事者体験が再現されるため、従来のSSTに比べてプログラム参加者が場面を理解しやすくなります。

さらに、映像の中で、その時どう対処したら良いか、患者さん向けの工夫が示されるため、専門知識や経験が少ないスタッフでも安心して実施できるそうです。

今回の体験を通し、SSTを行う上でのポイント(場面設定の大切さなど)を改めて理解することができました。

2023年3月30日

2023年3月28日

2023年3月 7日

医療者のためのてんかん講習会に参加しました

令和5年3月4日、2022年度愛知県てんかん治療医療連携協議会 医療者のためのてんかん講習会にオンライン参加しました。

1.てんかんのリカバリー

医療法人福智会 すずかけクリニック院長 福智寿彦先生

てんかんは、正しく治療をすすめれば7割は改善される疾患です。病から立ち直るためには、診察を受け内服することはもちろん大切ですが、

  • 希望
  • エンパワメント
  • 自己責任
  • 生活の中の有意義な役割(社会と関わっていくこと)

がとても重要です。

てんかん患者さんにとっても就労することはとても大切なことですが、職に就けるかどうかは発作の頻度も重要となってきます。病名を開示し、発作が出た場合はどう対応してもらうのが良いかなど、職場と相談しながらやっていくことが大切です。また、発作以外にも対人関係面などに問題を抱えるケースもみられるため、そういった側面からの支援も必要です。社会の中で今よりも成長して自分の力を発揮するためには、発作のみならず身体的側面、心理社会的側面など様々な側面からのサポートが必要です。そのためには、医師、看護師、精神保健福祉士、心理士などが協力し合うチーム医療が必要であると話されていました。

2.知ってほしいてんかんのこと~家族からのメッセージ~

患者さん御家族 横関広子氏

てんかん発作には、患者さんそれぞれの発作のパターンがあります。睡眠不足や疲労が発作の引き金となってしまうこともあるため、てんかんと付き合っていくためには、自分(患者さん)自身のことを見直すこと、てんかんを正しく学ぶことが重要であると話されていました。

また、患者さんを支える家族としても、

  • てんかんに無知である
  • てんかんについて学ぶ場がない
  • 飲んでいる薬を覚えていない
  • てんかん専門医のことを知らない

などの問題点を抱えている場合があるそうです。せめて現在どの薬をどのくらいの量内服しているかはわかっておくこと、副作用についても様々な情報に惑わされず、主治医にきちんと相談することが大切だと話されていました。

3.高齢者てんかん

愛知医科大学精神神経科 准教授 櫻井高太郎先生

てんかんの有病率は全人口の0.27~1.76%ですが、幼児期と高齢期に多いU字型であるという特徴がみられます。焦点意識減発作では、痙攣は少なく、手を動かしたりぼーっとしたりし、呼びかけにも応じません。朦朧状態が長く続き、その間のことを本人は覚えていません。キョロキョロする、手を振り払おうとする、ベッドから降りようとするなどの行動がみられることもあり、脳梗塞や脳卒中、認知症などが原因となっていることもあるそうです。患者さんの様子をしっかり観察し、適切な薬を使って治療をすることが大切であると話されていました。

4.ご自分の患者さんの中にてんかんを持つ人がいらっしゃった場合

愛知医科大学精神神経科 教授 兼本浩祐先生

てんかん発作のコントロールなどなかなか難しい場合などには、兼本先生、櫻井先生、福智先生などてんかん専門医に紹介・相談してくださいとのことでした。

今回の講習を受講し、てんかんの知識を深めていくとともに、多職種のチームで支援していくことの大切さをあらためて学びました。てんかんでお困りの方、一度受診されたい方などいらっしゃいましたら、すずかけクリニックまでお問い合わせください。

2023年3月 1日

2023年2月18日

2023年1月27日

ADHD治療薬「グアンファシン」の勉強会を開催しました

令和5年1月26日、福智クリニック医局にてADHD(注意欠陥多動性障害)治療薬グアンファシンの勉強会を開催しました。

ADHD(注意欠陥多動性障害)とは不注意、多動性、衝動性を中核症状とした発達障害です。具体的な症状としては、集中力がない、忘れ物やミスが多い、思いついたらすぐに言動・行動に移してしまうなどがあります。これらの特性や行動によって日常生活の様々な場面で困難を感じやすくなります。またADHDは認知機能や実行機能などに関わる脳の前頭前皮質が上手く作用せず、情報のやりとりが十分に行われていない可能性があり、遺伝的な要因や環境的な要因が複雑に関係していると言われています。

ADHDの治療は心理社会的治療や薬物治療があり、個人の状況に合わせて治療を行います

今回の勉強会でとりあげられたグアンファシンは、小児と成人(18歳以上)が服用できるADHD治療薬となっています。副交感神経を優位にさせるお薬のため、過活動の人は効果を感じやすいそうです。また、ADHDの方の中には、うつや不安障害などの二次障害を併発してしまうことも多くみられます。

服薬時間に関しては、眠る5時間前に服用すると効果を感じやすくなるとのことでした。

また、副作用として日中の眠気を感じやすい人が多いという報告もあります。飲み続けることで軽減される人もいますが、副作用など気になることがありましたら医師に診察でご相談ください。

ADHDの治療目標として、家庭や職場など普段の生活の中で感じている生きづらさなどを軽減し、自身の特性と上手く付き合っていけるようになることが大切です。その治療法の一つに薬物治療という選択肢があります。ADHDの治療薬は他にもありますので気になるお薬などありましたら診察でご相談ください。

2023年1月25日

2023年1月16日

求人情報

現在、当院では一緒に働いていただける下記の職種の方を募集しております。

正看護師(常勤)

勤務期間の制限などはありません。
ご応募・詳細は下記よりお願いします。

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公認心理師(常勤)

勤務期間の制限などはありません。
ご応募・詳細は下記よりお願いします。

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公認心理師(非常勤)

勤務期間の制限などはありません。
ご応募・詳細は下記よりお願いします。

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精神保健福祉士(常勤)

勤務期間の制限などはありません。
ご応募・詳細は下記よりお願いします。

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2023年1月 5日

クエチアピンの勉強会を開催しました

令和4年12月13日(火)、福智クリニックでクエチアピン徐放錠の勉強会を行いました。

クエチアピン徐放錠は双極性障害のうつ症状治療薬として使用されている薬剤のひとつです。

身体の中で薬の効果が期待できる時間というのは、薬によって異なります。1日に何度も服用するのは手間がかかり、飲み忘れに繋がっている方もいるのではないでしょうか。そのため安定した効果を持続させるのが難しいことがあります。
徐放錠とは、薬の効果を切らさないために、薬の有効成分がゆっくりと溶け出し、吸収されるように工夫されている薬剤のことです。

そのため1日1回の服用で効果が持続します。内服するタイミングは、就寝前の1回のみで、食後2時間以上経過していることが大切です。
また、徐放錠は割ったり、噛み砕いたりせずに服用することで効果が期待できますので、服用時は気をつける必要があります。

ライフスタイルや症状によって、自分に合った薬の服用を継続することが大切になります。効果や副作用などをふまえ、ご自身に合った内服の選択をしていただけたらと思います。
少しでも気になることや興味がありましたら、診察時に気軽にご相談ください。